第134章 あなたにもう一度〜エンディング〜
(それにしても……凄く、あったかいなぁ……)
まだ、家康の腕の中に居るみたいで私は思わず頬を擦り寄せる。
トクトク………
心地よい鼓動の音。
(もしかして家康の羽織にでも生まれ変わったのかな?)
何てつい呑気に考えてしまう。
「ふふっ。……そんな、まさかね」
「……………ほんと、まさかだよ」
(………え?………いま、家康の声が聞こえた……よ…う……な)
ゆっくりと瞼を持ち上げる。
「……………………………」
ん?
これは夢?
何で目の前に家康の顔が?
「……あれ?花って話せたのかな?」
「……そんな訳ないし」
「……それに目も見えるのかな?」
「……それは、花にならないと解らない」
「……私、花だよね?」
「……まぁ、花みたいに綺麗だけどね」
「『…………………』」
「いつまで下らんやり取り続ける気だ?」
はっきりと聞こえた信長様の声。