第134章 あなたにもう一度〜エンディング〜
私を包んでいた光が暗闇に散らばり、透けだした自分の身体を見て……覚悟を決める。
(雪みたい……)
まるで真っ白で冷たい雪が光を浴び、溶けて透明な水に変わるように……家康の熱で私の全部が溶けていく。
残り少ない時間。その時間を後悔しないように、大切にしたい。
「私もだよ」
家康がくれた言葉が本当に嬉しくて、私は最後にそう伝えると……自分の中で一番の笑顔を見せた。
大丈夫。
きっと花になっても。
どんな姿になっても。
家康は必ず見つけて、
愛してくれるって信じてるから。
「真実の愛」をきっと、証明してくれるって信じてるから。
不安なんてこれっぽっちもないよ。
もし神様が認めてくれるモノになれなくても、大好きな子供達に幸せを届けれるような存在になれたら……それ以上の幸せなんてない。
今、綺麗な花になってるのかな?
それとも新しいモノに生まれ変わってるのかな?
もし鳥に生まれ変わったら竹千代の成長する姿を空高く、何処までも飛んで見れるし……花のまんまだったら、いつか時姫がお嫁に行く時に髪に付けて貰えるかもしれないし……。
もしもし雪になったら……
沢山家康の熱で溶かして欲しいな。
昨夜、二人が一つになって肌を溶かしたように。
家康の側に居れるなら。
子供達と一緒にいられるなら。
皆んなの声が聞こえるなら。
一生見えなくても、
話せなくても私は幸せだな。
でも、何百年後だったら、また未来から超えてこないといけないし……何百年前とかだったら、凄く長生きして頑張らないとね。
今、目を開けたら
どんな光景が、見えるのかな……?