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イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第133章 あなたにもう一度第三幕(20)




側で聞こえた家康の息を呑む音。
それが余計に涙を呼ぶ。



「……ごめん……ね。……急に姿が変わったら……びっ、くりするよね?」



ぽろぽろと目から止めどなく地面に落ちる雫の粒。冷たい空気で正直、涙が凍りついてしまうかと思った。



「何言ってんの。……こんなに綺麗なのに」



ふわっと頬を包まれ……。



「…………ほ、んと?」


「綺麗すぎて、心臓やばいし」


ほら……。

手首をそっと掴まれ、
手の平から、家康の心臓の鼓動が伝わる。




「……伝わった?」




私はコクコクと頷き、家康に飛びつく。




「……触れ合えば、再び天罰を言い渡すぞ」




その言葉にハッとして身体を離そうとすると、家康は掴んでいた手を引っ張り……私を胸の中に戻す。



「忘れたの?……見せ付けるのが一番手っ取り早いって」


「だ、だめっ!そんな事したら、今度こそ本当にっ!!……んっ!!」



後頭部を押さえつけられ、あつい熱が唇に降りて来て……咄嗟に閉じた瞳。



「……言っとくけど。俺にとって一番の罰はひまりにこうゆうこと……出来ない事だから」



(家康……)



今、家康がどんな顔をしているのか、解らないよ。

だって、
涙でぐちゃぐちゃだから……。

もう一度唇に柔らかい熱が触れ、私はもう一度……今度は咄嗟じゃなくて時間をかけてゆっくり目を閉じた。





「家康様っ!!!」





背後から三成君の叫ぶ声。
すると、突然凄い風の音が耳元を掠め……



「……っ!!!」



家康の温もりが消え、耳に届いた地面に勢い良く打ち付けらるような音。





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