第131章 あなたにもう一度第三幕(18)
神と交わりは天界に一番近い姫である、ひまりの宿命。でも、ひまりは宿命を受け入れず、運命を変える為に向かったと。それを聞いて、ますます俺の胸の締め付け具合がグッと強まる。
「宿命……運命を変える為に……?」
「あ、の子はっ、そ……の宿命を断ち切るのに……心の花を……天女としての生を差し出すつもりっ…です」
だから、どうしても記憶を消したかった!そう苦しげに言った天女の声音には、嘘など一つ混じっていないように感じる。
「なのにっ……」
縋るような声が響き、大粒の涙が床に滑り落ち……とうとう天女の額は床に付いた。自分もある事で既に罰を与えられ、二度とひまりには会えないとその場で嘆き悲しんだ。
「あの子は最後まで訴え『真実の愛』を信じて、心の花が壊れるまで……「神」に立ち向かうつもりです」
ひまり。
何やってんの。
そんなの
二人一緒じゃないと、
意味ないから。
外に出た瞬間、時が止まり……
静けさだけが立ち込める。
丸い満月が、一際輝き
雲ひとつない夜空に、浮かんでいた。