第130章 あなたにもう一度第三幕(17)
私は丸い月を見上げ……天から地に向かって出来た、光り輝く帯の様な道の下に立ち尽くす。
約束の地と書かれた石碑の文字がはっきりと照らされ……時が止まった様に風も止み、あたりの音が全て持ち去られたような、静けさが私を包む。
ゆっくり一歩ずつ足を踏み出し、
降り立った「神」の前に、両膝を付き跪く。
「……久しぶりだな。お前に会うのは」
「……もう二度とお会いすることはないと。そう思っていました」
私は、正直な気持ちを口にする。
最初の天罰を受ける瞬間、確かにそう思ったから。全てはこうなる事を見越して、目の前の「神」がもう一つの罪を与えたのだとしたら、私の運命はまだ何一つ変わっていないことになる。
「我が憎いか?」
「いいえ。少なくとも、もう一度……機会を与えて頂けた事に感謝しています」
あの時の私にはまだ、神に立ち向かえるまでの心は育っていなくて……本当の「愛」をまだ、理解していなかった。
「もう一度、申す。愛する者達の姿を見たければ、我に全てを捧げろ」
「……心は最初から決まっております」
ーー神様でもなく、他の誰でもなく、あなたに……。
この場所で私は……約束した。