第119章 あなたにもう一度第三幕(7)
次の日。
信長様に呼び出され城に出向く。
「………何ですか、これ」
何故か大広間に無造作に放り込まれた、大量の荷物。俺はうんざりしながら視線を向ける。何処から仕入れたのか、この国に馴染みのない人形やら、木ノ実、柄布、俺の身長ぐらいあるもみの木まである。
ニヤリと笑う信長様の前に取り敢えず跪き、用事は何かと尋ねると相変わらず突拍子もない事を言い出す始末。
「くりすますぱーてぃー??」
「お前も夢の世で、見てきたのであろ?少しは手伝え」
「はぁ!?今、そんな呑気な事してる暇なんか無いんだけど」
「こら、家康。口の聞き方気をつけろ」
隣に座る秀吉さんに頭を軽く小突かれ、それでもひまりがこんな状態の時に出来ないと反発。
「お前は腑抜けか。こんな時だからこそ……だ」
「何かを急に思い出させるのはあまり良くありませんが、共に楽しい時間を過ごすのは彼女にとって、今は一番良いと思います」
「そーだぜ!前にやりたいって言ってたんだろ?折角だしド派手にやってろうぜ!」
幸村は佐助の肩に自分の腕を乗せ、段取りを確認し、他の皆んなも次々と計画を始めた。
「さんたは一体誰が?」
「ふんっ、赤い衣装なら俺が一番似合うからな」
「えっ!?お館様がなさるんですか?」
(やたら張り切ってるし……)
俺は、荷物の中から見覚えのある物を見つけ引っ張り出す。