第113章 あなたにもう一度第三幕(1)
「………っ」
「家康様!!!」
身動ぎながら、うっすらと目を開けた家康に三成は近づく。
「………ん?ここは」
「佐助っ!!!」
何かを探そうと手を動かす佐助に、幸村は咄嗟に眼鏡を渡す。
「…………目覚めたのは、お前達だけか」
『「え…………」』
起き上がる二人を見て、まだ眠ったままのひまりに視線を向けた信長。家康は自分の手に握られたぬくもりに気づき、信長の視線を追い叫ぶ。
「ひまり!!!」
自分の隣で小さく寝息を立て、目を閉じるひまり。そっとその頬に触れる。次に身体を軽く揺さぶってみるが、起きる気配は無かった。
「どうして俺達はここに……」
「こっちが聞きたいぐらいだぜ?石碑の前でいきなり倒れてるかと思えば、丸一日眠りこけてるし」
『「丸一日!!」』
佐助と家康はその事に驚き、声を上げる。何故なら自分達は二ヶ月近く向こうで過ごしていたからだ。
「まずは、何があったのか話せ。お前達はどうでもいいが、まだ目醒めんひまりが心配だ」
信長の言葉に、家康は不安げにひまりを見下ろす。そして順を追って話を始めた。