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イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第110章 あなたにもう一度第二幕(9)




佐助にその日の出来事を終始伝え、
迎えたクリスマス当日。


「今、急いで準備してきます!」

「……ゆっくりで良いから」


ひまりが出掛ける準備をしている間、出された茶を飲み、祖母から先日見た絵の事を聞く。



「……あれは私の息子が描いた絵でね。あの子にはまだ、この話はしとらんのだが……」



祖母は言葉一つ一つ繋ぐように語り始めた。


「あの子がまだ赤ん坊の頃……息子とひまりの母親は出逢った。花が綺麗に咲き誇った春でね、美術の教員をしていた息子はあの女の美しさに目を奪われ、これはその時に思わず描いたと……後で教えてくれてね。行き場もない親子をこの家に連れてきた時は、私も本当に驚いたよ」



「……なら、息子さんはひまりの本当の父親ではない、と……」



祖母は頷き、悲しげな表情を浮かべる。



「……あの子が20歳になったら話そうと思っていてね」



母親が突然居なくなってからも……息子と祖母は本当の娘と孫だと思い、ひまりを大事に育ててきたと。



「あの子は本当に素直で優しい。例え赤の他人でも、自慢の孫には変わりないからね」




これが俺が見つけた
「真実」……なのだろうか。




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