第104章 あなたにもう一度第二幕(3)
月夜の晩。
日を追うごとに、少しずつ不思議な事が見えてきた。まず、よく考えたら天女さんの存在がないのは可笑しい。確かにあの人は竹千代の教育係として、私達の所に来てくれている。
それに、天女さんが筆下ろしの相手じゃなかったとしても別の誰かが居たはずなのに……。
このままだと
未来を変えてしまう?
その可能性も考えたけど、もう一つ不思議なことがある。
それは……気がつくと、必ず夜になっているって事。
まるで昼間は眠っているように意識がなくて、目を開けてしばらくぼっーとしていると家康が帰って来る。
その繰り返し。
まるで夢の中に居るような感覚。
だから、起きていられる夜の間に何とか戻れる方法を考えてはいるんだけど……。