第100章 あなたにもう一度(16)
(この、歪みは石碑から……)
佐助は急いで野原に向かう。
「ねぇ、家康?今度は何を約束する?」
「……ひまりがしわしわのおばあちゃんになっても、愛し続けることとか?」
「えーーっ!!何それっ!?」
二人は寄添い、じゃれ合う。
「母上と父上は、もう城に向かっておるかのう?」
「ふふっ……きっと、もうすぐ帰って来ますよ」
天女は二人の子供の前に座り、そっと頭を撫でる。
「待っている間、何か物語でも聞かせましょうか?」
その言葉に目を輝かせる、竹千代と時姫。
「それならこんなお話はどうですか?」
天女(てんにょ)が、ある人に恋をした素敵な物語。
「ふふっ………」
もうすぐそこに、
「真実」が……。