第94章 あなたにもう一度(10)
家康へ
まず、最初に母親としてお願いがあります。もし、私が戻らない事で子供達が泣いていたら……その時は目線を合わせ、優しく抱き締めてあげて下さい。
竹千代には五歳のお祝いに、贈り物を探しに出掛けたと……。
「だから、泣かないで笑顔で楽しみに待っていて欲しい」
と、伝えて下さい。
勝手に出て行ったのに、こんなお願いをして本当にごめんなさい。
そして、これは一人の女としてお願いです。私が戻ったら……いっぱい抱き締めて欲しい。
腕の中で前みたいに、我儘を言わせて欲しい。
全部私の気持ちを受け止めて欲しい。
そして家康の言葉で、話して欲しい。
いつも困らせてばかりいて、ごめんね。
待ってて、って言われたのに……いつもちゃんと待ってる事が出来なくて、本当にごめんなさい。
自分ともう一度向き合ってから、
家康に向き合いたいから……。
心の整理がついたら
必ず戻ります。
文、嬉しかったよ。
ありがとう。
私も大好き。
ひまりより