第1章 近くて遠い君 ※【黒尾鉄朗】
三ヶ月前転職したカフェ、"ミャゴラーレ"。
店長の南さんは気さくなお兄さんって感じですごくいい人だし、バイトさんたちも親切。
私もすぐに打ち解けることができた。
何よりこの店には、不思議な引力があるのかもしれない。
お客さんとして、彼が訪れたのだ。
修一さん。
昔バレンタインに振られた、年上の彼。
向こうから話しかけてきてくれて連絡を取り合うようになり、私はまた彼に恋をした。
何度かデートを重ねたある日、今度は彼からの告白。
信じられない気持ちだった。
失恋した相手と、時を経て恋人同士になれる日がくるなんて。
この恋を大切にしよう。
そう思った。