第110章 思わぬ出会い(6)
管理者「で?聞きたい事とは?」
和「この女性についてなんですが…何かご存知ではありませんか?」
そう言って和也が何処からか手に入れたあの女性の写真を差し出した
智「もう20年以上昔だけど…」
管理者のお爺さんはその写真を手に取り一目見て
管理者「ああー…大崎さんか…」
翔「ご存知なんですか!?」
管理者「よく覚えてるよ…小さい子供を連れて一人で病気なのによく頑張っていたよ」
病気…?
翔「あの…病気って何処か悪かったんですか?」
管理者「確か乳癌だったかな…もう他にも転移していて永くないって言ってたよ…」
雅「え…じゃあもしかして…」
管理者「亡くなったよ…そうか…もう20年以上なるのか…」
…やっぱり亡くなっていたのか…
潤「あの…その時の子供の事は覚えてますか?」
管理者「ああ、翔ちゃんだろ?女の子みたいに可愛くて、聞き分けが良くて頭の良い子だったよ」
!?
智「じ、じいちゃん!その翔ちゃんってこの人に似てないか!?」
智くんに促されてお爺さんは俺の顔をマジマジと見て
管理者「おー!似てる似てる!こんな顔だったよ」
雅「やっぱり翔ちゃん!」
管理者「じゃああんたがあの時の翔ちゃんか…大きくなったな…」
そう言ってお爺さんは目に涙を滲ませていた
でも俺はそのお爺さんにかける言葉が見つからなかった
潤「…翔兄さん…」
俺の出生は解った…
けど…すでに俺の母さんは…もうこの世にいなかった…