第109章 思わぬ出会い(5)
智「どういう事なんだ?何であの社長婦人が絵本を買ったんだ?」
潤「それに翔兄さんを櫻井コンツェルンに関わらせたくないなら、何でわざわざ『さくらいしょう』なんて書くの?」
和「何かの間違いじゃないんですか?そのお婆さんの記憶違いとか…」
翔「いや…多分間違いないよ。俺を見て何も言ってないのに『あの時お母さんと一緒に来てた子供よね』って…」
雅「凄…20年以上前の事なのに…」
…ますます解らなくなってきたな…本当にあの人は何を考えてるんだろう…
智「とにかく、その行方不明の女性の消息を確認するのが先決だな」
和「そうですね。それが解れば翔兄さんのご両親の事も…」
雅「…あれ?確かあれもK市…」
話の最中に雅紀が何やら呟いていた
翔「雅紀…どうしたんだ?」
雅「あ、ううん…関係ないかもしれないけど…」
智「話してみろよ」
雅「実は先月なんだけど、引っ越しの手伝いの依頼で俺K市に行ったでしょ?あの時の依頼者がどこかの社長婦人と高校時代同級生だったって言ってたんだ」
和「もしかして櫻井コンツェルンの?」
雅「それは言ってなかったんだけど、その女性が結婚して直ぐに2~3才位の男の子を連れて何処かのアパートに行くのを見て驚いたって旦那さんと話してたんだ」
結婚して直ぐ?じゃあそれって…!
潤「それがあの人なら、その子供は翔兄さんじゃないか!」
雅「やっぱりそうなるよね!」
和「雅紀兄さん!たまには役に立つじゃないですか!」
雅「たまにはは余計だよ!」
そのアパートが解れば足取りが解るかも!