第108章 思わぬ出会い(4)
翌日、朝起きても翔くんの姿はなかった
智「おはよう…潤、翔くんは?」
潤「…まだ起きてこない…」
智「そっか…」
やっぱまだ立ち直れないか…
暫くして雅紀と和也も起きて来て翔くんの事を気にしていた
雅「どうしたら良いんだろう…」
和「…時間が解決するのを待つしかないんでしょうか…」
そんな話をしていた矢先に
翔「…おはよう」
雅「翔ちゃん!」
翔くんが目を真っ赤にして部屋から出てきた
潤「翔兄さん大丈夫?」
翔「大丈夫…それより皆に聞きたい事があるんだけど…」
智「俺達に?」
とりあえず翔くんを椅子に座らせて俺達もそれぞれ座った
和「翔兄さん…聞きたい事って?」
翔「昨日…潤があの人に櫻井コンツェルンの関係者かと聞いていたけど、何で知ってたんだ?」
潤「あ…」
翔「…もしかして…皆知ってたの?俺の出生の事…俺が櫻井コンツェルン関係者だって…」
和「…確証はありませんでしたが、お爺さんの態度からして恐らくそうではないかと…」
翔くんは和也の話を聞いてうつ向いてしまった
智「翔くん…俺達も確証がなかったから翔くんには何も言わなかったんだ…はっきりさせてからと…」
翔「違うよ智くん…皆が黙っていた事を責めるつもりはないから…」
そう言って翔くんは微笑んだ
その顔はどこか吹っ切れたような顔だった