第51章 身勝手な優しさ
数日後。
木ノ葉の忍とチヨバアが、件の暁が尾獣を外道魔像に入れているところに近づいているとの報告があり、
ルナは大蛇丸のアジトに影分身を置くと、現場に急行した。
目論見通りに原作とのズレが発生し、砂隠れから木ノ葉への依頼が数時間遅れたため、木ノ葉の連中が出発するのも遅れてしまっていた。
そのため暁は象転の術を使う必要は無くなり、木ノ葉の連中はニセイタチやニセ鬼鮫とは会っていなかった。
サスケとイタチが接触して、面倒なことになるのを避けるためだ。
いずれは引きあわせるつもりだが、今はまだそのときではなかった。
「……ふぅ。これだよね。よかった、まだ来てなかった…………」
封印の札が貼られた大岩の前で、ルナは小さく呟いた。
(さて………今回はなんて言おうかな……まぁいいか、適当で。
はっはー、遅かったな。でもまあ、安心しろ。我愛羅は死んでないよ。的な?)
ルナは台詞回しを適当に考えると、いつものように迷彩隠れを使い、岩の近くに立ってサスケ達を待った。
数分後、まずやって来たのはガイ班だった。
ガイが札が貼ってある大岩に拳を叩き込み、結界か、と呟く。
どうやって結界を解除するのか話し合おうとしたとき、現場にカカシ班とチヨバアが到着した。
それから手短に作戦会議が行われ、原作通りガイ班が結界解除のために札を剥がしに行き、
カカシ班は岩の向こうの空間に突入することになった。
数分後、ガイ班の四人が札の貼られている場所に到達し、無線で合図を出しながら、同時に剥がした。
大岩の方では、カカシが札を剥がし、サクラが自らの拳を叩き込む。
大岩にビキビキとヒビが入って、ガラガラと崩れ去る。
その奥から現れたのは、デイダラとサソリ、意識を失って横たわっている我愛羅。
ガイ班の方では鏡面襲者の術が発動し、彼らは一斉に、臨戦態勢になった。
(……よし。頑張ろう。サソリさんは死なせない。我愛羅は死んでないし。
デイダラさんとサソリさんが別行動を始めたら出て行こう。サソリさんは死んだことにしておきたいし。
でもって、サソリさんは神隠れに突っ込むと。李蘭ごめん!でも、許して〜…………)
ルナは数体に影分身と共に、油断なく状況を見守っていた。