第27章 小さな太陽と大きな背中
日「ぎゅんっ!の方か?!」
妙にキラキラして露骨に喜びやがって。
「あぁ、俺はこの試合···負けられねぇからな」
日「さっき言ってた、ハンバーグか?なんかオレもハンバーグ食いたくなってきたな」
「···黙れボケ日向」
日「ボ、ボケとはなんだ!」
田「オイそこ!ケンカすんな!」
「「···サーセン」」
とにかく、あと2点取られたら終わる。
それは何とか阻止したい。
ー ピッ! ー
菅「来るぞ!西谷!」
西「ッス!!」
山「城戸さんナイッサー!」
城戸がゆっくりとボールを上げて···サーブを打つ。
なっ···?!
アイツここでアレ打つとか卑怯だろ!
『あっ、失敗!!』
城戸が打ったサーブはネットに当たり、ゆるゆると落ちて行く。
西「オレが取るっ!!」
床との間、手のひら1枚の隙間で西谷さんがボールを拾い上げた!
それを見て日向がイキイキと動き出す。
ネットの向こうで縁下さんと成田さんが日向を追いかけて走り出す。
日向、ギリギリまでコートの端に行って···交わせ!
···来た。
いつもと変わらない調子で、タイミングで、日向のスパイクモーションに合わせてボールを持って行く。
ちょこまかと走り回る日向に追いつけるのは···俺のトスだけだ!
日向が打ったボールは加速しながらブロックない場所を抜けて行く。
城戸が反応したけど、間に合ってない!
ー ピッ! ー
「「ッシャアー!!」」
これで23-21!
『もう!コースは読めたのに悔しい!!』
飛び込んだ時に床にぶつけたのか、ヒジやヒザを押さえながら城戸が本気で悔しがる。
「どうだ!参ったか?!」
『っかぁぁぁぁ!王様ムカつく!』
同じチームに俺と日向がいることを忘れてただろ?
「日向、勝つまでやるぞ。バテんじゃねぇぞ」
日「そっちこそ!」
「次、こっちのサーブだ。向こうからの攻撃、点はやらねぇ。しくじったら田中さんを使うからな」
日「···わかってる」
ゾワリと伝わって来る日向のこの感じ、まだまだイケる感じだ。
···負けねぇ。
···負けられねぇ。
小さく息を吐いて、サーブが打たれるのを待った。