第27章 小さな太陽と大きな背中
~影山side~
いつものように並んで歩く城戸との帰り道。
松葉杖が外れてから、特に道に気を使うこともなく・・・前と同じように歩いてる、けど。
学校を出る時からずっと、城戸は考え事をしているのか口数も少ない。
というか、会話もない。
ここに至るまでに言った言葉と言えば・・・
『さっきの日向君の言葉・・・何だかいろいろ考えさせられちゃうよね・・・』
このひと言だけ。
それっきり、黙ったままだし。
日向が言ったのは、確かに俺もそう思う。
同じコート内でギスギスしてる時は、何をやろうとしても上手くいかない。
それは・・・俺はよく知ってる事だ。
『どうしたらいいんだろう・・・』
「さっきから何をそんなに考えてんだよ」
『・・・・・・』
またダンマリかよっ!
まぁ、だいたい考えてることなんか想像がつく。
・・・東峰さんの、事だろ。
明日また東峰さんの所に行くとか、日向が行ってたし、だったら俺も一緒に行って伝えたい事もある。
言えば、城戸も着いてくるだろうし。
そしたら何か、いい方向に行けるヒントが出てくるかも知れない。
「城戸」
『・・・うん』
「明日、日向が東峰さんのとこ行くって行ってたから俺達も一緒に、」
『・・・うん』
・・・聞いてんのかコイツ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「今日、城戸んち泊まる」
『・・・うん』
「お前の部屋に泊まる」
『・・・うん』
・・・・・・絶対話聞いてないな。
と、言うことで遠慮なく。
『痛ッ!!イタタタタタッ!ちょっと影山!急に何するの?!』
「お前!俺の話なにひとつ聞いてなかっただろ!!その罰だ!」
鷲掴みした頭を押さえ込み、その顔を覗く。
「どうだ、参ったか?」
『ま、参りました!だから早く離して、ハゲる!』
パッと離してやると、掴んでいた場所をさすりながら城戸が俺を見る。
『庶民に対して酷くないですか、王様?』
「・・・もう1回掴むか?」
『・・・ゴメンナサイ』
「で?お前は何をそんなに考え込んでんだ?・・・だいたい分かるけど」
分かるなら聞かなくてもいいじゃん!と言いながらも、東峰先輩の事が・・・と零した。
「明日、日向が東峰さんのとこ行くって。だから俺も行くけど・・・お前、どうする?」
ま、城戸は来るだろうけどな。