第27章 小さな太陽と大きな背中
保健室でお世話になってから、早数日・・・
桜太にぃが作ってくれる低カロリーなご飯ですっかり元気な体に戻った。
何より嬉しいのは、扱いにくくて鬱陶しかった松葉杖が解除された事!!
厳密に言えば、全力で体動かす事はダメって言われてるけど。
それでも前よりは自由が効くから、その辺は臨機応変に・・・とか、思ってたんだけど・・・
澤「ダメだ」
『どうしてですか?ボール拾いとかボール出しくらいなら出来ます!』
澤「ダメなものはダメだ」
・・・前にもこんなやり取りしたような気が。
『・・・・・・ケチ』
澤「聞こえてるよ。でも、ちゃんと治るまではダメ」
どうやっても許可が出ない事にため息を吐いて、仕方なく記録ノートを付け続ける。
これも一応、マネージャーのお仕事だから。
今はレシーブの練習が始まり、出されたボールをレシーブでセッターの位置に置かれたボールケースへと返す・・・という練習をしていた。
今のところ、毎回確実にそれが出来ているのは西谷先輩だけ・・・か。
日向君はほぼ全滅・・・大きな大会が始まる前に、またレシーブ特訓した方がいいのかなぁ。
そうすると日向君だけじゃなくて、同じようにレシーブ苦手っぽい月島君とか山口君も、なんだけど。
西「ローーリングゥ~サンダァーーーー!!」
またスムーズにボールケースに入った・・・・・・って、言うか・・・今の叫びって、なに?!
菅「あ、うん、ナイスレシーブ・・・」
田「ぬぁっはっはっはっ!ただの回転レシーブじゃねぇか!」
影「なんで叫んだんですか?」
月「プッ・・・何いまの・・・」
山口君は背中向けてまで笑っちゃってるけど、その気持ち・・・分かるよ・・・
だ・・・だって・・・私も・・・プッ!!
笑いを堪えきれず、文字を書く手がプルプルと震えてしまい、そして耐えられずに思わずノートに顔を伏せた。
西「影山!月島!山口!まとめて説教してやるッ!そこに屈め!いや座れ!!オレの目線より下に来ーい!!」
日「教えて~!ローリンサンダー教えて~!」
みんなそれぞれ笑ったりしている中で、なぜか日向君だけがキラキラ光線を出しながら西谷先輩に近寄っていく。
『プッ・・・ククククッ・・・』
止まれ自分!笑ったらダメだって!!
西「コラー!紡もなに笑ってる!!バレてんぞ!!」
