第27章 小さな太陽と大きな背中
時々、桜太にぃの肩越しに菅原先輩と目が合っても、軽く微笑まれるだけ・・・の繰り返しで車まで到着してしまった。
菅「桜太さん・・・今回のこと、怒って・・・ますよね?」
菅原先輩のひと言に、桜太にぃの動きが止まり・・・大きく息を吐いた。
桜「そうだね・・・。凄く、怒ってるよ・・・」
菅「あの、」
桜「でもそれは、紡でも、他の誰にでもなく・・・自分自身に、だけどね」
え?
菅「でもそれは、そもそもオレが紡ちゃんに・・・えっと・・・」
・・・ふっくらした、の事を言いたいんだろうなとは、思う。
でもその前に、影山に言われた事が・・・決意のキッカケだから、菅原先輩は何も・・・
桜「今回の事はね、俺は予測はしてたんだよ。なのに、特に何の対処もしていなかった。意固地になってる紡に何を言っても聞かないと踏んで、様子を見ようと思ってた・・・その矢先の出来事だから、自分に怒ってる」
最初から、バレてたんだ・・・
菅「キッカケは、多分オレだと思うんです」
『違います、スガさん。私が勝手に気にして、勝手にこういう結果になったんです。だから、1番悪いのは私・・・』
食事抜いたって、すぐに何かが変わるわけじゃないって、頭では分かってたのに。
桜「当事者も反省してるし?菅原君も気にしなくていいから。後は俺に任せて?」
穏やかに微笑みながら言って、菅原先輩もそれを見て安心したように返事を返す。
だけど、私は・・・知ってる。
こういう時の桜太にぃほど、怖い。
それから私達は帰り道で買い物をしながら帰宅し・・・
みっちりとお説教タイムを受け、今後は暫く桜太にぃによる綿密に計算された食事やお弁当を食べる事を約束させられてしまった。
そして慧太にぃは・・・
その日に桜太にぃがやる予定だった地下コートの掃除を命じられ・・・寝る頃にはヘロヘロになっていた。