第27章 小さな太陽と大きな背中
菅原先輩が言ったことで澤村先輩が慌てだし、その意味がよく分からなくて聞いてみると
何だか微妙な笑いを浮かべた2人が私を見る。
菅「分からなかったら・・・そのまんまでいいよ、な?大地?」
澤「あ、あぁ、まぁ・・・」
『そう、ですか?それならいいですけど・・・』
なんとなく歯切れの悪い2人にそう返して、包み紙に出した飴玉をポケットに入れた。
澤「それよりも、だ。さっきの話、どうなんだ?」
・・・来た。
やっぱりこの質問からは逃げられないって事だよね。
心配も迷惑も最大級にかけたんだから・・・とは思うけど。
だけど、さすがにダイエットの為に食事を抜いた・・・とか、言えない・・・
・・・恥ずかし過ぎる!!
澤「やっぱり言えないか・・・ま、体調悪い時はムリするなよ?」
『言わないわけじゃないんです、けど・・・』
ー どうぞお入り下さい。さっき起きてたので大丈夫ですよ ー
武「なら、よかったです。さ、行きましょうか?」
養護の先生と・・・武田先生、かな?
・・・にしては、何か会話の感じが変?
養護の先生だったら武田先生に、お入り下さい、なんて言わなくない?
そんな事を考えているうちにカーテンが揺れて養護の先生が顔を覗かせた。
ー あら?さっきは東峰君がいたのに、今度は澤村君達?あ、そっか、バレー部のマネだったよね!起きてるならカーテン全開にしちゃうね? ー
スルスルと静かに開けられていくカーテンから、順に養護の先生、武田先生の姿が現れ・・・
その武田先生のあとに、もう1人・・・
『桜太にぃ?!』
うそ・・・でしょ?
桜「紡、具合いはどう?」
そこには明らかに怒ってる桜太にぃがいて、思わず両手で顔を覆った。
『あの・・・私、桜太にぃの幻覚が見えるんですけど・・・つ、疲れてるの、かな?』
武「それなら大丈夫ですよ、城戸さん。僕にもしっかり見えてますから・・・と、言う事は?僕も疲れてるんでしょうか・・・?」
菅「た、武田先生、違うって!そういう事じゃないってば!」
やっぱり、ホンモノの桜太にぃだ・・・。
指に隙間を作ってコッソリ見ても、桜太にぃメチャクチャこっち見てる・・・
もう逃げられない!
桜「紡、どうして俺がここに来たか・・・分かる?」
『ど、どうしてですかね・・・』