第27章 小さな太陽と大きな背中
~菅原side~
保健室の紡ちゃんの様子を見に行くと、そこには旭がいて・・・
「旭・・・こんな所で、なに・・・してるの?」
旭「えっと・・・まぁ、様子を見にとか?」
旭の返事を聞きながら紡ちゃんを見ると、紡ちゃんも口元を押さえながらウンウンと何度か頷いていた。
・・・待って?
ここって保健室、だよね?
で、今は養護の先生は不在。
そして、カーテンは閉められていて?
紡ちゃんと旭は、カーテンの中で2人きり・・・
なぜか慌てている旭と、口元を押さえながら何も喋らないベッドの上の、紡ちゃん・・・
・・・・・・・・・?!
「えぇっーーーーー?!ウソでしょ?!紡ちゃん!!オレという者がありながら旭とだなんてっ?!」
旭「えっ?!オ、オレ?!えぇっ?!」
澤「スガ!旭!静かにしろっ!!」
・・・そう言う大地が1番声デカイじゃん。
「だって紡ちゃんが・・・旭に襲われた・・・」
澤「・・・は?」
旭「オレに?!」
澤「そんなワケないだろ、スガ。旭だぞ?ひげチョコだぞ?ガラスハートだそ?・・・ナイナイ」
旭「いや、大地・・・なんかオレに当たりキツくないか?」
「それは知ってるけど・・・」
旭「・・・スガもな」
こんな、いろんな条件が重なった瞬間だけ見たら、誰だってそう思っちゃうよ。
澤「あ~そうそう。あとな?訂正しとくけど、スガの、じゃなくて、みんなの、だからな?」
訂正するとこソコかよっ!
「とにかくさ!紡ちゃんだって口元押さえて喋らないし、旭に脅かされたのかなとかさ!」
旭「あぁ、それはだな・・・いま城戸さんの口に」
「く、口に?!」
旭「道宮さんから貰った大きな飴玉が入ってるからだよ・・・」
飴玉?!
紡ちゃんを見れば、うんうん!と大きく頷いてる。
「なんだぁ、ビックリした・・・てっきりオレはさ・・・」
澤「スガじゃあるまいし、旭はそこまでの勇気はないだろ」
まぁ確かに・・・
「それより紡ちゃん!さっきはホントにビックリしたんだからね!」
紡ちゃんの両肩に手を置き、正面から顔を覗くと申し訳なさそうな表情で目を伏せた。
旭「城戸さん、オレ・・・そろそろ・・・」
旭がそう言いながら立ち上がると、紡ちゃんが旭の腕に縋る。
真剣な眼差しを見て、この2人の間に何があったんだろうと思う。