第27章 小さな太陽と大きな背中
養護の先生からの質問は、私が予想していた通り、睡眠時間や食事の回数、その内容などがメインで・・・
武「殆ど食べていないじゃないですか!!」
ー 完全に、貧血起こして倒れたのね・・・理由は何となく私は分かるけど、でも、食事を抜いてというのは賛成出来ない ー
『私の安易な考えで、みなさんにご迷惑を・・・』
タオルケットをキュッと掴み、視線を手元に移した。
ー まぁ、私としては?原因がわかっただけでオッケーだから。とりあえず武田先生に保護者への連絡はして貰ったから、お家に帰ったらちゃんとご飯は食べる事! ー
『えっ?!保護者?!』
まさか家に連絡されてるとは思ってなくて、驚きの声を上げてしまう。
武「状況が状況でしたし、保健室利用の決まり事でもありますので・・・連絡はさせて頂きました」
・・・どっちに、だろう。
場合によっては、澤村先輩に続いてのお説教コースが私を待ち受けることになる。
武「自宅に連絡をしたら、お兄さんが電話に出られました」
いや、だからどっちの?!
うちには今、桜太にぃと慧太にぃしかいないから!!
武「電話に出られたのは下のお兄さんで、桜太さんは夜勤明けで寝てるとの事でしたので、電話に出られたお兄さんに事情を説明しました」
『慧太にぃ・・・兄は、なんて?』
武「緊急性がないならすぐに連れて帰るより、ここにいる方が反省するだろうから、気が済むまで寝かしといてくれ・・・と笑ってました」
・・・なんてアバウトな。
その言葉には養護の先生もクスクスと笑い、面白いお兄さんね~などと相槌をうっていた。
ー 保護者からの了承も出てるし、折角だから
思う存分に寝ちゃいなさい?貧血起こして倒れたくらいだから、誰も文句言わないわよ。ね?武田先生? ー
武「そうですね!では僕は副担任に説明しておきます」
ここにも、アバウトな人が・・・
ー さ!そうと決まれは寝た寝た!睡眠は回復への近道だからね! ー
養護の先生に肩を押されて、再びベッドへと横になる。
カーテンまでも閉じられ、眠る事以外の選択肢がなくなった私は、それに従って目を閉じた。