第27章 小さな太陽と大きな背中
結局、どういう事だ?
菅「ヤバイ・・・大地、もしかしたら。オレのせいかも知れない」
「え?なんでスガの?」
それきりスガは口を閉ざし、何も言わなかった。
ー 武田先生、保護者に一応連絡を。場合によっては受診をお勧めしないといけないから ー
受診・・・?
それなら、と、武田先生の顔を見ると、先生も同じ事を思っていたようで。
武「澤村君、了解しました。ちゃんと連絡しますよ」
「あ、はい、お願いします」
ー じゃ、この子には私がついてるから澤村君達は教室に戻りなさい。午後の授業に遅れるわよ? ー
それはそうだけど・・・気になって午後の授業どころじゃ・・・
武「澤村君。僕は今日、午後は空きなので連絡をしたらここへ戻りましょう。それなら、心配いらないのでは?」
よっぽど顔に出ていたのか、武田先生がニコリと笑ってそう申し出てくれる。
「わ、かりました」
そう言って、スガと旭と一緒に保健室を後にした。
教室までの道程で、ふと考える。
「逃げるって、なんだろう・・・」
菅「えっ?」
あの時、確かにそう言ってたんだけど。
「あ、いや・・・旭の所に行った時、紡が言ってたんだよな。逃げようと思ったのに、って」
旭「・・・そう言えば道宮さんが大地を呼びに行った時、大地が来たら怒られる・・・とか・・・」
「俺に怒られる?!・・・なんで?」
旭「いやオレに聞かれても・・・」
ヒゲちょこめ・・・余計分かんなくなるだろ。
菅「あ~、あのさ?大地。もしかしたら紡ちゃん、体調悪いって事を大地に怒られると思ったんじゃないかな。ほら、昨日もふらついて月島に抱えられてたし」
「別にあれは怒ったワケじゃ・・・」
ケガも完治してないのに体調悪いとかダメだぞ~?位のつもり、だったんだけどな。
菅「だからだよ。昨日の今日で・・・みたいなのがあったんじゃない?」
旭「大地はいつも怒ってるイメージなのか・・・」
「そのイメージが本当かどうかは・・・部活に出て確かめる事だな」
いや、オレは・・・と旭は言葉を濁す。
まぁ、いずれにしても、だ。
また後で様子は見に行ってみよう。
紡には聞きたい事がたくさんあるからな。
菅「ヤベッ、チャイム鳴ってる!急ぐべ!」
菅原の言葉に俺達は頷き、教室までの足を早めた。