第27章 小さな太陽と大きな背中
確か・・・そんな感じの会話をしていたな。
昨日でさえ立ちくらみ起こしてんのに、更に寝不足とか。
改めて見てみてば、顔色も確かに青白い。
なんで朝の時点で俺は気付いてあげられなかったんだ・・・
立ちくらみと、寝不足と、青白い顔・・・貧血起こしたなら、早く休ませてやらないと!
自然と足早になる後ろから、旭も着いてくる。
「旭、ドア開けて」
ひとつ頷いて旭が保健室の扉を開けると、タイミングよく養護教諭がドアを開けようと目の前に立っていた。
ー わっ!びっくりした・・・どうしたの? ー
「先生、急にこの子が倒れて・・・」
ー 大変!澤村君、ベッド開けるから寝かせて!担任の先生には? ー
「いまスガが職員室に・・・」
菅「大地!・・・紡ちゃんの担任、研修でいなかったから、武ちゃん連れて来た!」
武「澤村君、菅原君から事情は聞きました。城戸さんの担任は研修があって既に出てしまったので代わりに僕が」
バタバタと足音を響かせて、スガと武田先生が保健室に入って来るのを感じながら、用意されたベッドに紡を寝かせてやる。
ー 澤村君、ちょっと場所変わって ー
言われるままにベッドから離れると、養護の先生が紡の足元に毛布を丸めて押し入れ、タオルケットを掛けた。
ー この子が倒れた時の状況はわかる? ー
「それは旭が・・・」
旭「オレと話をしていて、急に吐きそうな素振りで・・・ふらついて・・・最初は本人も大丈夫って言ってたけど、大地が来たら、そのまま・・・」
ー う~ん・・・確定は難しいけど、貧血かしら・・・女の子だし・・・ ー
貧血って、男女関係なくあるんじゃなかったのか?
ー 食事とか、ちゃんと食べてるのかしら?そのへんはどう?わかる? ー
「さすがに、そこまではちょっと・・・」
ー そっか・・・じゃあ、それは本人に聞かなきゃ分からない事よね・・・ま、この位の歳の女の子にはよくある事だから ー
食事と、紡の歳と?
どんな関係が?
武「あぁ・・・なるほど、そういう事ですか」
「先生は、どういう意味なのか分かったんですか?」
武「はい、それはですね、」
ー 武田先生、ダメですよ?女の子の諸事情なんですから ー
武「あぁ~・・・確かにそうですね。と、言うことで澤村君。僕からは言えません」
「はぁ・・・分かりました・・・」
