第27章 小さな太陽と大きな背中
顔を覗かれて、目が合って・・・驚かれる。
道「この前・・・澤村と一緒にいた・・・東峰、その子しっかり支えててあげて。私は澤村呼んで来るから!」
『あ、あの!』
マズイ・・・こんな状態の時に澤村先輩なんて呼ばれたら、後で絶対にお説教される・・・
と、とりあえず、少しでも動けそうな今のうちに・・・逃げよう。
少しだけ落ち着いた気のする吐き気から手を離し、床と壁に手を付いてゆっくりと立ち上がろうとするも、視界が揺らぎ上手く立てない。
旭「ムリして動かない方がいいよ?いま道宮さんが大地を呼びに行ったから」
『だ、だから急いでる、です・・・大地さ、んが来たら・・・怒られ、る・・・』
何とか立とうと、もう1度試みてみる。
あ、行けそう。
グッと使える方の足に加重をかけ、一気に立ち上がった。
立てた!・・・けど。
急に立ち上がったせいなのか、昨日のように目の前が暗くなり、また、膝を着く。
旭「動いちゃダメだよ!あっ!ちょっと?!き、城戸さん?!」
支えられたのをいい事に、構わずもたれ掛かった。
澤「紡!・・・どうした?!」
『あれ・・・大地さん?・・・逃げよ、としたのに、な・・・』
昨日とは違う怠さと、よく知っている顔が見えたのとで気が抜けたのか、私はそのまま目を閉じた。