第27章 小さな太陽と大きな背中
国「だいたい何でお前と及川さんが一緒にいたんだよ。危ない事この上ないだろ」
『今日は偶然途中で声かけられて・・・いつもは影山と一緒なんだけどね』
国「はっ?お前、王様と毎日帰ってんのかよ?」
『帰ってるって言うか、家近いし、朝も一緒に。あとね、クラスも一緒だか、』
話してる途中で、国見ちゃんの手が私の口を塞ぐ。
『・・・く、苦しいって!』
国「うるさい・・・なんだよその朝から晩まで王様づくしは」
王様づくし?
何だかよく分からず、寄りかかったまま顔だけを向けた。
『国見ちゃんが怒ってる意味わかんないんだけど』
国「いーよ、分かんなくても。別に怒ってないし」
『そう?じゃあ・・・分かった』
国「・・・あのねぇ、普通1回くらい、ホントに怒ってない?とか聞くんじゃね?」
『なんで?だって怒ってないし、分かんなくてもいいって言ったじゃん?』
あれ?私いま返答間違えたかな?とか、ほんの数秒前の事を思い返しながら考えてみる。
おかしな所は見当たらない、けど・・・一応?
『ん~・・・国見ちゃん、ホントに怒ってない?』
国「遅いわッ!」
数秒あけて、同時に笑い出した。
国「あ~やっべぇ、超笑える・・・ほんとアレな。お前って飽きねぇわ」
なんかそれ、褒められてる気がしないんだけど?
国「ほんと、お前はこのままオレの癒しでいろよ・・・」
『はぁ?なにそれ・・・』
国「べっつにぃ?」
ふぅ・・・と息を吐いて、国見ちゃんがそろそろ来るんじゃね?と私を解放した。
『瞑想は終わったの?』
国「終わったの!これ以上は瞑想通り越して激しい妄想に突入しそうだから、もう終わり!」
激しい妄想ってなんだろ?
それをいま国見ちゃんに聞いたら・・・またご機嫌損ねそうだから、今度誰かに聞いてみよ。
それから間もなくして慧太にぃが迎えに来てくれて、国見ちゃんとは途中で別れた。
何か、いろんな事があり過ぎて頭の中が絡まってる。
東峰先輩の事も、もっと考えたかったのに・・・
その夜は、程よくお腹も空いたまま何だかモヤモヤした気持ちが落ち着かなくて、なかなか眠りにつくことが出来なかった。