第13章 日本帝鬼軍
フェリド
「まあ軽く説明するだけだろうから何となく聞いてればいいよ」
そういうものなのだろうか。
あまりにも2人が気楽なのでこちらも気が抜けてしまう。
「……!」
だが、すぐに室内の空気が変わった。
張り詰めるような緊張感。
フェリド
「…女王様の登場だ」
その言葉の通り、ステージ上にある大きな椅子に女の吸血鬼が座った。
外見がお兄ちゃんから聞いていた特徴と当てはまる。
この吸血鬼が日本の女王、クルル・ツェペシ。
そのクルルと一緒に入ってきた吸血鬼がマイクを持ったので、そろそろ始まるようだ。
吸血鬼
「今日、始祖の血を継ぐ貴族の方々に集まってもらったのは他でもない」
「…?」
話し始めた吸血鬼を見ていると、どこからか視線を感じる。
その視線の主を探していると1人の吸血鬼と目が合った。
クルル
「………」
それはステージ上で足を組んで座るクルル・ツェぺシ。
目が合ったのにも関わらず、彼女は目を逸らさない。
そうして観察する様にしばらく私を見つめていたが、後ろに誰かを見つけたのかそちらを見てニヤリと笑った。
クローリー
「…こら」
クルルの視線の先が気になり後ろを向こうとしたが、短く注意をされたので諦めて真面目に話を聞く。