第13章 日本帝鬼軍
まるで僕を試すように話してくる。
レーネ
「独断専行して手柄を独り占め、所詮はあさましく欲深い人間あがりよ」
ミカ
「…手柄に興味はない。君達の好きにしていいよ」
僕がいつも通り挑発に乗らず答えると、それを予想していた2人はやれやれと言わんばかりに真剣だった空気を変えた。
レーネ
「これからこの地は吸血鬼が守り、支配することになります。皆さんの安全を保障する代わりに、我々は皆さんに血の提供をお願いする事に…」
そして彼らは残っている仕事を始める。
でも僕の任務はこれで終わりだ。
女の子
「あの…」
もうやる事もないのでその場を離れようとすると、後ろから呼び止められた。
女の子
「あなたは命の恩人です。お礼に…私の血を吸ってください」
そう言ってきたのは先程助けた少女。
彼女は肩を出して血を飲めと言ってくる。
その行動に思わず喉が鳴ってしまった。
ミカ
「……っ」
だがすぐに我に返り少女から視線を外すと歩き始める。
我に返れたのはこの子がアリスと同じくらいの背丈だったお陰。
ミカ
「…アリス」
あの少女とアリスの姿がダブって見えなかったら今回は危なかった。
これからはもっと気をつけなくてはいけない。
僕はこんな所で完全な吸血鬼になる訳にはいかないのだから。