第6章 真珠を量る女(ロー)
さりげなく首筋に触れながら脈拍を測り、クレイオも興奮を覚えているのを確認してから秘部を指で広げる。
蕾を開くように陰核を擦ってやると気持ちが良いのか、濡れた唇から甘い声が零れ始めた。
「んッ・・・」
少しずつ指先に絡む愛液。
与えられる刺激に素直に反応している証拠だ。
女性にとって最も感じる場所を愛撫しながら指を挿入してみると、初めてにしては簡単に飲み込んでいった。
「大丈夫だな?」
出血はない。
痙攣もない。
意識が他にそれるようにキスをしながら、指の本数を少しずつ増やしていく。
痛みもあるはずだが、ローの舌の動きに応えるように舌を絡めるクレイオに、覚えたことのない感情が沸き上がった。
「・・・・・・・・・・・・」
このまま身体を重ねれば、心も重なるのだろうか。
この女になら・・・“あの一言”を言えるだろうか。
大好きだった人が遺してくれた最期の言葉・・・
そして、いまだ誰にも言ったことのない言葉を。
「ロー・・・?」
ズボンを下ろし、反り返った陰茎を自ら扱き始めたローを、クレイオは不思議そうな目で見つめた。
薄い先走り液で濡れ光る性器は、彼女が初めて目にする“男”。
一度だけ男性器に刺青を彫ったことがあるが、その時とはまるで違う形状をしているそれに、恐怖心よりも好奇心が煽られた。
「結構溜まってるから、一度抜く」
「どうして?」
「そうしねェと加減できず、お前に負担をかける」
およそ海賊らしくないその気遣いに、クレイオは声を上げて笑った。
「最初は能力を使ってまで私を犯そうとしたくせに?」
「そうしねェと服従させられないと思ったからな。だが、分かったよ」
「・・・?」
ローはクレイオの髪を撫でながら、刺青に埋め尽くされた身体を見下ろした。
「どんなに力で押さえようとも・・・コイツの意識を服従させることは誰にもできない」
だから、ここまで惹かれるのかもしれない。
どんな檻に閉じ込めようとも、彼女は誰にも屈することなく、その誇り高い信念を貫き通すだろう。