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【ONE PIECE】ひとつなぎの物語

第6章 真珠を量る女(ロー)




「・・・一つだけ・・・私を抱くなら覚悟して」

「覚悟・・・?」

「もし・・・貴方も物の価値を“形”でしか量ることができないなら・・・私の裸は見ない方がいい」

そう言いながら、作務衣の紐を掴んでいたローの手を抑える。
裸にされるのを拒んでいるのではなく、ローに最後の“チャンス”を与えようとしていた。


「私の身体を見て美しいと思う人間はいない。むしろ・・・“怖い”と思うかもね」


この身体を恥ずかしいとは思っていないし、後悔もない。
ただ・・・

貴方の私を見る目が変わってしまうのが怖い。


「そのことなら心配するな」


海賊は二ヤリと口の端を上げると、自分の右手首を掴んでいるクレイオの手を払った。


「生憎、おれは他人の身体を見て“美しい”と思うような人間じゃねェ」


医者にとって人間は所詮、骨や筋肉、内臓の塊だ。
異形をしていればいるほど、興味が増す。

ローは“ROOM”を解除すると、もう一度クレイオを見据えた。


「男に抱かれた経験は?」

「・・・抱いてみれば分かるんじゃない?」

「医者の問診にはきちんと答えておかねェと“痛い目”をみるぞ」

「それより先に貴方が萎えてしまわなければいいけれど」

少しバカにしたような言い草に腹が立ち、遠慮なく“打ち合わせ”の紐を解く。

するとハラリと襟元が左右に肌蹴け、サラシを巻いている胸、肩、腹が露わになった。


その瞬間、ローの瞳が大きく開く。
それは“異形”どころのものではなかった。


「これは・・・いったい・・・・・・」


ドクン・・・ドクン・・・


心臓が大きく鼓動している。

驚き・・・? 恐怖・・・?


「これが私よ、ロー・・・」


言葉を失っているローの下で、クレイオは自らサラシを外した。

目を逸らさないで・・・ちゃんと私を見て、とばかりに。


彼女の身体・・・いや、皮膚は、想像をはるかに超えるものだった。







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