第6章 真珠を量る女(ロー)
ファイアタンク海賊団のカポネ・“ギャング”ベッジ
破戒僧海賊団の“怪僧”ウルージ
ドレーク海賊団の“赤旗”X・ドレーク
ホーキンス海賊団の“魔術師”バジル・ホーキンス
自分を含め、この島には今、億を超えるルーキーが5人もいることになるのか。
「面白ェ・・・いったいどういう巡り合わせだ・・・?」
ローはクレイオの手をどけると、ゆっくりと起き上がった。
生々しい傷口から滲み出た血と墨が、背筋を伝って尻の方に垂れる。
「これでユースタス屋と麦わら屋・・・ついでに黒ひげ屋も出てくれば、さらに面白いことになるな・・・へへ・・・」
「のんきに笑っている場合じゃないですよ・・・! 面倒なことになる前に早く出発しましょう」
「・・・いや、まだだ」
確かに、自分がこの島に滞在していることはもうバレているだろうし、ここまで“最悪の世代”が集まっては悪目立ちしすぎだ。
だが、ローには一つ、気になっていることがあった。
「・・・お前ら、気づかねェか? この島はやけに海軍が少ない。政府が今、何かデカいことを企んでいる証拠だろう」
海軍本部マリンフォードの“御膝元”と言ってもおかしくないこの島で、なぜロー達がこうも易々と滞在できているのか。
まるで引き潮のように海兵達がどこかへ“連れ戻されて”いる。
不穏な引き潮のあとは決まって、大きな津波が起こるものだ。
「海軍の注意は今、おれ達のような海賊から逸れている」
「そうなんですか?」
「おそらくな。まァ・・・“最悪の世代”の中に天竜人をブッ飛ばすような真似をするバカがいない限り、海兵がこの島に集まってくることはねェだろう」
その“バカ”が数日後にこの島へやってくることを、この時のローはまだ知らなかった。