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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第26章 揺れる心〜愛の逃避行、無垢なる笑顔と恋のlabyrinth〜



「決まった...かい?レディ?」

たどたどしいクソ松語を話しながら、チラチラと鈴音を盗み見る。

「うーんとね、どれも美味しそうですっごい迷ってるの」

楽しそうな顔をしたり真剣な顔をしたり、忙しそう。

「どれと、どれ?」

「この、紅芋のやつとミルクティのやつ!」

小さな指先が二つのアイスを指してから、んーっとうなり出す。
本当はどっちも買ってあげたいんだけど、寒いし冬だし万が一鈴音が腹でも壊したら...。

オレは腹を切るしかない...。

「...決めた!ミルクティにする!」

よしと、決意を固めてこちらを見るのが愛らしすぎてオレ鼻血がでそうなんだけど...。

「わかった、じゃあ鈴音はあっちで待ってて?」

店内に会ったイスとテーブルを指さす。
疲れてるだろうし、ちょっとでも足を休ませてあげたい。

そう思って提案したんだけど、何故かとっても不安そうな顔をしてコクンと頷く。

「...大丈夫、ちゃんと行くから」

「うん」

その一言に、安心した様な顔をして席に向かう。

「可愛いですね?妹さんですか?」

ハッと前を向けば定員のお姉さんが、ニコニコとオレに笑いかける。

正直、人と話すのは苦手なんだけど鈴音の事を褒められると悪い気はしない。

「いや...その...オレの...」

「え?」

「いえ、なんでも、それとそれとホットコーヒー下さい」

顔に一気に熱が集まってくる。

熱なんか持たないはずなのに...。

もごもご口ごもりながらトレーに並べられてくアイスとコーヒーだけを見つめる。

質問されたのに返さないのもなんて思って勇気を振り絞る。

「...可愛い...子...です」

「そうなんですか!?お若いからてっきり、お兄さんだと思ってました!お子さんだったんですね?」

優しく定員さんは笑うとお待たせしましたとトレーを渡してくれた。

お子さん....?

....いや、違うけど。

まぁ、いっか....悪い気分しないし。
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