第26章 揺れる心〜愛の逃避行、無垢なる笑顔と恋のlabyrinth〜
「....はぁ」
短いため息を薄暗い館内の中で吐いた。
結局エスパーニャンコは館内の外で待ってもらう事になってしまい、水族館に1人っていうなんともあれな感じ...。
猫背をさらに丸めながらとぼとぼと歩いてけば、魚の泳ぐトンネルが目の前に広がってくる。
でも、何故だか視界が暗くて肝心の魚がよく見えないんだけど...。
眉間に皺を寄せてみれば、いつもとは違う違和感に気づく。
「....サングラス」
カチャッとサングラスを外す。
クソジャンのポケットにサングラスをひっかけて、辺りを見渡してみる。
こういう静かな空間、嫌いじゃない...。
ただし...。
「カラちゃん!みてみて!上だよ!」
キャッキャッと小さな声ではしゃぐ女の子と、ものすごいやさしーい目をしながら魚の解説するクソ以下松を見続けることがなかったらの話。
何あの幸せな空間、オレを完全に殺しにかかってるでしょ。
キリキリやってくるのは、胃の痛みかそれとも別の感情かわかんないけどさ...。
ごぷぷという音と共に赤い液体が口からつーっと流れる。胃がやられてんのか、それともメンタルがやられてんのかはわかんない。
ただこんな綺麗で落ち着く癒し空間の中でここまで不快になる事ってある?
いや、ある訳ないよね。
本当に笑えるわ、オレの厄日。
多分ここが神社かなにかだったら確実にぶっとい釘持つ、それと藁用意する。
で、その藁で人形作ってその後クソ松の髪の毛を何としてでも引きちぎって人形にいれて...。
その後はわかるよね?
ひひっ、これわかんないなんてゆう奴いないよね。
誰でも1度は考える事だよね。
生きてるうちに何回かはさ....。
そんな黒い事を思いながら、一定の距離をたもちつつ2人について行く。
他人から見たらこれってストーカーの何者でもないって?
大丈夫、こんなゴミ誰も見やしませんよ。
てゆうか、視界にすらはいりませんよ。
こんなリア充の巣窟で....。