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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第26章 揺れる心〜愛の逃避行、無垢なる笑顔と恋のlabyrinth〜



いきなりなんだけど、人を呪わば穴二つって知ってる?

え?何でって?
んーなんでだろう?ほら?そういう言葉を意味なく言いたくなる時ってないかな?

なーんて、あるわけないよね!

「それにしても一松兄さんたら!あーーー!もう!」

あの場でちょっとカッとなってキレそうになっちゃった、もう少し大人げある行動とっても良かったんだけどさ...。

「...僕だって辛いよ」

ぽつんとそんな事を言ってみるけど、そんな事言ったら一松兄さんの方がずっとずっと辛かったかもしれない。

「まだまだだよね、僕も」

そんな事を考えながら、長い廊下を歩く。
丁度回収したいものがあったから、カラ松兄さんの部屋の近くを通り掛かった。

「何これ!?どゆこと!?」

散らばった窓ガラスの破片、白目を向くおそ松兄さん、それを抱き抱える十四松兄さん。

「大変だトド松!おそ松兄さんが!おそ松兄さんが!どうして逝ってしまったんだー!!」

「いやまだ、死んでない(多分)てか僕ら、ヴァンパイアじゃん!?そんでもって十四松兄さんまだはいてたの!?そのパンツ!?」

そんなツッコミを入れつつ、何事かと思えば十四松兄さんの短すぎるパンツが僕に事の全貌を告げる。

「もー、またおそ松兄さん肋折ったの?いちいち気にしてたら骨が何本あったって足らないよ」

僕の一言に目を覚まし、辺りを見渡し始める。
何この小芝居。

「はっ!ここは!?俺は誰?!」

「兄さん!生きていたのか!?くっ、死んで、死んでしまったのかと...僕十四松だよ!」

「おおっ、その顔、声、そうかそうか、チョロパインか」

「僕十四松だよ!」

「そうかそうか、ワンパインか」

「僕十四松だよ!」

よくわかんない小芝居をスルーしてお目当てのものを探してみる。
が、見つからない。

「ねぇ、おそ松兄さんここに置いておいた袋知らない?」

小芝居を続ける十四松兄さんとおそ松兄さんに問いかけると、おそ松兄さんたらとんでもない事を言い出す。

「え?あぁあれ?一松に渡した」
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