第9章 メイドは冥土を統べる
「お前らさ、そんな妄想すんのは勝手だけど今誰がメイド長かわかってる?」
その一言に、ルシファーを含めたリヴァイアサン、ベルフェゴール、アザゼルが私を睨み付けた。
そんなことくらいで怖がったりなんてしないけどね。
「命令権は私にあるの?わかる?あぁ自分の割り振られた仕事さえ雑にこなそうとする馬鹿にいっても無駄か.... 」
「調子に乗るなよ人間!」
そういって突っかかってきたのはベルフェゴール。
鋭い爪をつきだして、私に攻撃を仕掛けてくる。
だんっと私の真横に鋭い爪が突き刺さる。
嫌だわ、こんな壁ドン萌えもしない。
フーッと一声鳴くベルフェゴール、目の色がギラギラと殺気だっている。
「そのあとどうやって動きとるわけ?」
深く入り込んだ爪はそう簡単には抜けない。
よってベルフェゴールは私の目の前で下手に動けないということだ。
「人間風情が.... 一松様と.... うちはうちは.... 誰よりも一松様を.... 」
はぁ....
これだから仕事で色恋沙汰になると面倒なのよ
「....ともかくさ、あんたの仕事なめた態度大嫌い.... あぁそうだ」
ホルスターに入った銃をぬいて、ベルフェゴールのこめかみに向ける。
有名なスミス&ウエッソンM19コンバットマグナムだ。
あの無口でアゴヒゲのある、有名な怪盗の相棒の使ってる銃ね。
カチリと音を立ててにっこりと笑う。
「おもちゃの銃?それとも本物?でもどちらにしたってうちらは殺せないよ」
ベルフェゴールの一言とともに、クスクスと笑うギャラリー。
本当にわかってないな。