第9章 メイドは冥土を統べる
ふっと消える鈴音、あーもう力まであげちゃって俺って甘いよね。
「おそ松坊っちゃんは、本当に鈴音様がお好きなんですね」
クスクスと笑う松代、ったく本当に嫌だわ。
「はぁっ.... 母さん二人のときはおそ松って呼びなよー」
そう、この人、松代は俺の母さん、つまりは皆の母さんってわけ。
「全く、そろそろ慣れなさいといってるでしょう?これも貴方達のためよ」
慣れろと言われても、慣れられる訳もなく....
「ほんとーにこの家さ、面倒な風習多すぎ」
母親を母親と呼べないとか本当に意味わかんないんだけど....
「まぁ、郷に入っては郷に従えというでしょう」
納得。
「それにしても、おそ松あんたちょーっと独占欲強すぎない?」
えっ?なんのことー?
「あのバレッタ、あんたのマークが入ってるじゃない?ふふっ荒れるわよー」
無意識に選びましたーなんてしらばっくれたいとこだけど、さすが母さんなんでもお見通し。
「独占欲なんて可愛いもんじゃないよ?.... 松代、内緒な」
そう言葉に出せば、母さんはメイド長に変わるわけで。
「かしこまりました、おそ松坊っちゃん」
ニヤニヤしながら微笑んだ。