第9章 メイドは冥土を統べる
「やっぱりかーい!!」
黒いワンピース、白いエプロン、白いキャップ、黒いブーツ
さっきまで松代さんがしていた格好を今私がしている。
「おー!似合うじゃん!昨日のよりそっちのが合う合う」
いや、昨日の着せたのお前だからな?
「本当に!私もそう思います。」
ちょっとふらふらの松代さんが力なく笑う。
お願いだから、もう自室に戻って寝ててください。
「それはそうとさ、馬鹿松。たしかに私はバイトとかやってたけどさ、メイドなんてやったことないし、業務全然わかんないよ?」
まぁ、この時代にメイドなんてそうそういないよね....
メイド喫茶とかならまだ別として....
「あーそれなら、俺の下半身のお世話をしてくれたらじゅうぶ.... 」
「それ以上言ったら殺す.... 」
微笑んでそういっといた。
それにしても、どうしたもんか。
メイド長とか絶対絶対重要なポジションだよね....
なにも知らない私が補えるポジションでないことは明白だ。
それに、仕事はきっちりとこなすのが私の性分だ。
私も私で仕事中毒者なのかもしれない。
「馬鹿松、私松代さんのかわりが務まるとは思えないんだけど。なにか手だてはないかな?」
あの手のこんだ料理から察するに、松代さんはかなりの玄人だ。
「あるには、あるけどさー、ちーとキツいよ?」
まぁ、でしょうね。