第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
翌日―――
朝のチャイムが鳴り響く最中、校舎に続く坂道をてくてくと歩く人影があった。
「うーん。運動不足だと思って歩いてみたものの……矢っ張りキツい…」
はぁー。
アリスは溜め息を着きながら歩いていた。
「その言うわりには息、上がってないよね」
「!」
後ろから声を掛けられてアリスは立ち止まった。
やって来たのは真っ赤な髪のクラスメイト。
「カルマも遅刻?」
「そ。ゲームし過ぎてさー」
「嘘でしょ」
「!?」
アリスの隣まで追い付いたと同時にピクリと反応する。
「……何で判んの?」
「ん?『猫が教えてくれるから』が一番の理由だけど」
猫?と思いつつもカルマは黙って次の言葉を待つ。
「数日間、皆と過ごして大体の人と成りを掴んだつもり。カルマは負けず嫌いで、努力型。でもその事を皆に知られたくない意地っ張り」
「~っ!」
図星なのか顔を真っ赤に染める。
それを見てアリスはクスクス笑った。
「良いことだよ。知識を増やす事は武力だけでは勝てない時に必ず武器になる」
寝不足の原因がゲームではなく勉強だということさえ見抜かれていることに諦めたのか。
隠すことをせずに話を進めながら2人は歩き出した。
「……アリスって子供に見えるのに子供っぽくないね。ビッチ先生と反対な感じ」
「そう?自分じゃ分からないけど」
「ホントは何歳なの?」
「17」
「えっ!俺たちとそんなに変わんないじゃん」
「だから此処に派遣されてるんだよ」
「あー……なるほどね」
聞きたいことが脳裏を過る。
然し、聞いていいことでは無いことは判っていた。
『私達と貴方達は違う』
先日、アリスが言った言葉。
『私達』と括ったってことはアリスは『殺し屋』であるビッチ先生と同じ側に居る自覚があるということだ。
しかし、殺し屋であることは否定した。
疑問ばかりが生まれる。
「私はね。この力のせいで実験材料として親に金で売られたの」
「!?」
いつの間にか自分の方を見ていたアリスが突拍子のないことを言った。
否、違う。
俺の顔を見て、考えていることを読んだんだ――!
アリスの話の内容にも。
アリスの話すに至った経緯にも驚きながら。
カルマは話を聞くことにした。