第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
死神と対決して早くも12日が過ぎた頃―――
「ねぇねぇ!今職員室に行ったらこの間アリスを抱えて帰ったイケメンが居たよ!」
「ウソ!アリスちゃん、今どうしてるか聞きに行く!?」
昼休み。
倉橋の言葉に矢田と片岡、そして茅野が動き出した。
4人が教室から出ていくのを見届けて男性陣が話始める。
「あの時、あんな状況でケガ1つ無かったのって超体操着のお陰………な訳ねーよな」
「ああ。何が起こったかサッパリだったけど夢宮さんが何かしてくれたんだろう」
「「……。」」
渚とカルマは黙って前原と磯貝の話を聞いている。
2人は知っているのだ。
殺しのプロ――それもキッチリと武装を決め込んだ相手にタイマンで挑むことの緊張感や恐怖というものを。
今回はそれだけに在らず、人質まで居た。
「なんか…助けられたってのに礼も言えてないなんてな」
「そうだね」
杉野に言われてハッとした渚が慌てて返事を返す。
「まぁまた来るっしょ。『ワザと2人取り逃がした』って言ってたじゃん」
カルマがそう言うと磯貝が頷く。
「でもさ、俺たちの要求書の内容違反もいいところだよな⁉」
一斉射撃のことを思い出したのか。
杉野が1回身震いして言う。
普通の銃弾に混じって対先生用の弾を同時に発砲してきたのだ。
生徒を守るために殺せんせーが触手で叩き落とす際に触手を破壊する―――そう。
相手は間違いなく自分たちを殺しながら殺せんせーを殺すつもりだったのだと。
アリス達が去った後で殺せんせーが珍しく冷や汗をかきながら説明してくれたのだ。
『今のは本当に危なかったですねぇ』
殺せんせーにそれほどのことを言わせる人たちに臆することなく立ち向かっていたアリスはどんな心境だったのだろうか。
「案外、賞金目当てじゃなくて。ただ殺せんせーを殺したいってだけかもしれないな」
「ああ。それに要求書を出したのだってあの一件の後だしな」
どこかボーッとした様子で話を聞いていた渚はふと思うことがあった。
チラリと見たカルマと視線がぶつかる。
何となく。同じことを思ってるんだと感じた。
そんなに危険な連中になぜ政府は依頼ををしたのだろうか、と。
2人はその事を口には出さなかった。
が、その疑念はチャイムが鳴り響いても消えなかった