第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
カチッ……カチッ
乾いた音が響き渡る頃には辺りは硝煙で包まれていた。
「ゴホッ……生徒はッ…ヤツは………」
どうやら烏間に突きつけられていた銃に装填されていたのは対殺せんせー用の弾だったようだった。
銃撃が始まったと同時に一撃を入れられ、俯せになっていた烏間はゆらりと立ちあがり、状況を確認するため周囲を窺う。
徐々に硝煙が晴れ、烏間は目を見張った。
一番に視界に入ったのはハイエナ達。
その4人だったが、どれもが青い顔をして震えていたのだった。
「?」
烏間は4人の視線の先に、自らの視線も移した。
立っているのは自分も見知っている少女だった。
何故、そんなに怯える事が…………
と思ったのは一瞬だけだった。
次の瞬間には烏間も驚愕の表情になる。
何故だ?何故あの子は――――
「銃って便利だよね。弾が当たれば相手にかなりの怪我を負わせることが出来るもの」
無傷で――――笑いながら立っている!?
そんな少女の少し手前に、先刻まで無かった壁………のようなものがあることに気付く烏間。
「当たったら、の話だけどね」
ジャラララララ……
その壁が少女の。
アリスの言葉に反応するように崩れ落ちた。
檻の中の生徒達も音がなくなったのを合図に次々と上体を起こし始める。
何が起こったか分からないという顔をしている全員に何かが降り注ぐ。
超体操着のお陰で衝撃は一切掛からない程度に降ってくるものを見て生徒達がザワつき始めた。
「げっ!」
「た……弾!?」
バラバラという音が無くなると同時に殺せんせーの方を一斉に向く生徒。
しかし、殺せんせーの周りにも対殺せんせー用の弾も転がっているのに気付いた生徒達は、それでも無傷でいる殺せんせーの視線と同じ方を向いた。
「私の『ワンダーランド』の前じゃあ銃なんて我楽多と同じだよ」
その視線の先にいる人物…
アリスはクスクス笑いながら男達に近付いていった。
「却説と。じゃあ次は此方の番だね」
カツンと音を立てて足を鳴らすと同時に今し方落下した弾がアリスの前に集まり、一斉に男達の方向を向いて止まった。
「「「「!?」」」」
「なっ……」
誰もが映画でも観ているかの様なあり得ない光景に驚きをみせる。