第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「ハイエナ……?」
生徒たちが呟く。
殺せんせーの表情が固くなったのを見て、生徒たちが一瞬で静まり返った。
「ねぇ……せんせー。ハイエナって……?」
「……。動物にいるハイエナと同じ様に、他人の獲物を横取りする殺し屋が居るそうなんです」
茅野の質問に殺せんせーが答える。
そして、殺せんせーと烏間以外の全員が疑問に思ったのだ。
アリスは何故、そんなことを知っているのか―――
訊きたいけれど訊ける雰囲気では無かった。
一瞬にして辺りが殺気に包まれたのだ。
烏間が反応するも
「っ!?」
突きつけられたのはマシンガン―――。
「「烏間先生!!」」
烏間は降参のポーズをする。
烏間に銃を突きつけている人間とは別に、3人の男がマシンガンを手にしてアリスの……檻の方へ近づいてきた。
「『達』って言ったってことは俺達『ハイエナ』が複数人で構成されてたってことはバレてたって訳かい……お嬢ちゃん?」
銃を向けながら一人の男がアリスに向かって言い放った。
「うん。今までの犯行資料を調査した結果、そんなこと5秒で割り出したよ……私じゃないけど」
呑気に飴を食べながら言い返すアリス。
他の人達と違って緊張感の欠片もない。
「で?素直に出てきたのは天井扉が「貴方達の意思に反して」閉まったから?それとも観念したから?」
首をかしげて問うアリスに男が一人、鼻で笑った。
「観念?この状況でどう観念するって云うんだい?お嬢ちゃんが我々に勝てるなんて思えないけど」
烏間は静かに動向を窺っているようだが
隙がない………!
額に冷や汗を浮かべている。
アリスと会話している間ならばと思ったがそうはいかないようだ。
それもそうだ。
ハイエナは獲物を横取りするだけでなく、他の殺し屋と違って周囲の犠牲を一切気にせず犯行に及ぶほどの残虐性を兼ね備えているのだ。
殺し屋を依頼するにあたり唯一、禁止された人物―――それがハイエナだった。
それが、自分達…政府の見解では単独犯だとされていたが実際に目の前にいる人間だけで既に4人。
これを踏まえて考えるならば、ハイエナに関して正しい情報が何一つ無いかもしれない……という結論になる。
故に、烏間は迂闊に動くことが出来ないでいた。