第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
それを見送ってアリスは視線を格子の中に移した。
「彼女はプロだね、尊敬するよ」
「「「「!」」」」
アリスの言葉に全員が振り向く。
「夢宮さん…今なんて?」
「彼女はプロだよ」
「どういう意味?!」
「えっ…!?」
各々が各々で反応を示す。
「カルマ」
「!」
アリスが話す相手を指定する。
全員の注目が2人に集まる。
「私達と貴方達は違う」
「……。」
アリスの立ち位置に思うことがあるのか。
カルマは黙って聞いている。
「自分の当たり前を他人に押しつけるのは止めた方がいい」
「どういう意味?」
カルマは真剣な顔をしてアリスに返す。
「プロの殺し屋ならば―――ターゲット以外は殺さない。考えれば分かるでしょ」
「「「!」」」
全員がハッとする。
「彼女は貴方達を利用することまでは知っていたけれど一緒に始末されることを知らなかった。でも否定しない―――貴方達に危害を加える荷担をしたことに違いがないから」
「そして、プロの殺し屋として一番の禁忌は『その際に無関係の人間を殺すこと』」
「えっ!?」
「なっ………」
「………。」
ザワつく中、殺せんせーとカルマだけは静かにアリスの方を観ているだけだ。
「貴方達を殺したところで冷酷な殺し屋のアピールなんて出来るわけがないんだよ」
アリスは食べていた棒キャンディをクルクル回しながら言った。
「恐らく彼女は知らない。貴方達にとって当たり前の生活を自分が行ってもいいのか」
「何で?!ビッチ先生、楽しそうにしてたし出来てたじゃん!」
「そんなの仕事だったからでしょ?」
「「!?」」
「そして仕事と私事。その境界線が曖昧になって混乱した」
「ハッ……何それ」
カルマが鼻で笑ってアリスに言い返した。
「来たばっかのくせにビッチ先生の事を知ったかのように言うじゃん」
「似てるからね、私と彼女。歳もそんなに変わらないし」
「!?」
「えっ…」
「でも私の方が太刀が悪いかなー。だって人間を殺すことに何の抵抗も罪悪感も無いから」
「「!?」」
アリスは全員が驚く事などお構いなしに満面な笑みで言った。