第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「……日本政府の見解を伝える」
烏間は言った。
「27人の命は…地球より重い」
アリスはキャンディを舐めながらクスッと笑った。
「それでもお前が彼等ごと殺すつもりならば俺が止める」
「「「烏間先生‼」」」
「…へぇ」
生徒達は烏間を輝く眼で見つめ、死神はニヤリと笑う。
「言っておくがイリーナ。プロってのはそんな気楽なもんじゃないぞ」
烏間の決断を聞いて、イリーナは目を見開く。
「どうする「死神」?生徒ごと溺死させるこの暗殺計画続けるなら俺はここでお前を倒す」
生徒たちが捕らわれている格子の前に立ちふさがって烏間は正面から死神に抵抗する意を述べた。
死神は数秒、烏間を観察するように見詰める。
そして。
ゴウッ!
「チッ…」
素早くその場を去っていった。
烏間が慌てて追い掛ける。
「烏間先生!トランシーバーをONにして‼」
カン カン カン……
降りてきた階段を、登って行く音が遠ざかっていく。
「…フン。カレを倒そうなんて無謀ねえ」
イリーナがいつもの調子でそう言いながら首に嵌めてあった爆弾を外す。
「確かにカラスマも人間離れしてるけど…「カレ」はそれ以上。このタコですら簡単に捕らえたのよ」
「ビッチ先生…」
「あのヤロウが俺等ごと殺すって知ってたのかよ」
「何でよ…仲間だと思ってたのに」
「……。」
生徒たちに口々に云われて黙る。
「怖くなったんでしょ」
そんなときに口を挟んだのはカルマだ。
「プロだプロだ言ってたアンタがゆる~い学校生活で殺し屋の感覚忘れかけてて俺等殺してアピールしたいんだよ」
カルマの言葉にイリーナが身を震わせる。
「「私冷酷な殺し屋よ~」って」
イリーナが首輪を格子に向かって投げつけた。
「私の何がわかるのよ。考えた事無かったのよ‼自分がこんなフツーの世界で過ごせるなんて‼」
そして、声を荒らげて言った。
「……。」
アリスは勿論、生徒は黙って聞いている。
「弟や妹みたいな子と楽しくしたり恋愛の事で悩んだり。そんなの違う。私の世界はそんな眩しい世界じゃない」
俯いて言ったイリーナの耳に填まっている機械が、何かを告げる。
「……わかったわ」
イリーナはそういうと仕込んでいた銃を取り出し去っていった。