第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「あっさりと手の内を明かすところ。暗殺者とは言い難い気もするけど」
「!?」
ガサゴソと新しい棒キャンディの外袋を外し、頬張りながらアリスがぼやく。
烏間がアリスの方を見た。
「確実に仕留められると云う自信の表れかも知れないけど私に云わせれば油断以外の何物でもないね」
「……この状況で勝機があるとでも?」
烏間の声にアリスが顔を上げた。
「あるよ。これくらい」
アリスはパーをして烏間に答える。
「!5つもプランがあるのか!?」
「いや、500だけど」
「ごっ……!?」
何を云ってるんだろうか、この娘は。
烏間は驚いた顔でアリスを観ている。
「まあ今の話で死神が今から何をするのか全部読めたから普通だと思うけど」
「!」
烏間はハッとした。
そうだ。
死神はどうやって奴を仕留める積もりなのか!
烏間は視線を死神に戻す。
丁度、死神が再び口を開くところだった。
「地上にある操作室から指示を出せば近くの川から毎秒200トンの水がこの水路一杯に流れこむ。その恐るべき水圧は君の体から自由を奪い対先生物質の頑丈な檻に押しつけられてところてん状にバラバラになるって寸法さ」
「……。」
死神の計画。
アリス以外の人間が各々、驚きの表情を。
反応を示す。
計画に荷担していたイリーナなさえも、だ。
咄嗟に反応できたのは烏間だけだった。
「待て…生徒ごと殺す気か!?」
「当然さ。今さら待てない」
死神はニッコリ笑いながら返答した。
「生徒と一緒に詰め込んだのも計画のうちだ。乱暴に脱出しようとすればひ弱な子供が巻きぞえになる」
「イリーナ‼おまえそれを知った上で…」
烏間が怒鳴った。
「……プロとして結果優先で動いただけよ。あんたの望む通りでしょ」
「…!」
目を反らしたまま、イリーナは答えた。
アリスはやれやれと溜め息を着く。
そして、目の前のやり取りではなく、周囲をキョロキョロと気にし始めた。
「動き出すかな、此方も――彼方も」
アリスはそう呟くと目の前のやり取りに視線を戻した。
「烏間先生はどんな選択をとるのかなー」
生徒を見棄てて世界を救うか。
或いは。
鋭い目を烏間に向ける。
そして。
烏間が死神を殴った。