第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
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3人は道中でコンビニに寄った後からは
一言も話さなかった。
尤も―――
『私はあの子達が何処に居るか知ってるよ』
『何!?教えてくれ!』
『やだよ』
『!?』
『………。』
烏間の願いをバッサリと断るアリス。
『先刻も云ったでしょ?此れは貴方達の問題。私が介入すべき事ではないって』
アリスはその宣言通り、校舎を発った時点から既に一言も話していない。
27人の子供の命が掛かっていると云うのに協力する気は一切無いようだ。
「「……。」」
犬の着ぐるみを着た殺せんせーと、その首に繋がれたリードを持って飼い主を装っている烏間はチラリと隣を歩くアリスを見た。
協力はしない。彼女はハッキリとそう告げた。
それなのに何故、付いてくるのだろうか。
先刻寄ったコンビニで買った棒キャンディを美味しそうに舐めながら、娯楽施設でも行くかのような軽いノリで付いてきているアリスが何を考えているのか全く分からなかった。
聞いてみるかと言う考えが頭に浮かんだと同時に、犬が反応する。
「近い。こっちです」
「!」
ぐん、と方向を変えて歩き出す殺せんせーに従って歩いていくと1つの建物に辿り着いた。
「ここです。犬に変装したおかげで自然に臭いを辿れました」
「こんなうすらでかいどこが自然だ」
そんな2人のやり取りをクスクス笑いながら聞いて
「建物の中で良かった」
「「?」」
アリスが久しぶりに口を開いたのだった。
手に持っているのは四角の箱。
ピコピコと2つの点が反応している位置と現在地が一致している様だ。
「何ですか?それ」
「発信器だよ。この間、カルマと中村さんの携帯電話を触ったときに少々細工させてもらったの」
「にゅや!?しかし、2人とも電源が入ってないですよ!?」
「だから発信器なんて云う物理的なものを仕込んだんだよ」
「……。」
この少女は未来を見通す力でもあるのか!?
烏間は目を見開いてアリスの話を聞いていた。
「それよりも早く行かなきゃ」
その一言でハッとした。
「敵にとって計算外なのは私が試合も見ずに帰ってきた事と烏間先生と一緒に来た事。迎撃準備も万全じゃないはず」
パッと持っていたリードを離す烏間に云う。
「入りますよ烏間先生‼」