第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
死神は続ける。
「手短に言います。彼女の命を守りたければ先生方には決して言わず君達全員で僕が指定する場所に来なさい」
本当に授業を行っているように黒板に図解しながら話を進めていく。
「来たくなければ来なくていいよ。その時は彼女の方を君達に届けます。全員に平等に行き渡るよう小分けして。そして多分次の「花」は…君達のうちの誰かにするでしょう」
平然と狂言を言ってのける、死神。
恐ろしい事を平然と口にしているのに
それが嘘じゃないとわかるのにどうして…
こんなに安心できるんだ
渚がそう思った時、
『その考えに至るなら―――危険だよ』
「!」
少女の声が脳内で響き渡った。
そのお陰で渚はハッとする。
夢宮さんはあの時から………!?
それを知ることは、今は出来ない。
奥田の思考も正常に動いているようだ。
『警戒できない。怖くないって実は一番怖いんだなって初めて思った』
「……。」
この状況を黙って聞いているが、きちんと頭を動かしているだろうカルマが以前、呟いた言葉を思い出したからだ。
そこで、ようやく動きが出た。
「…おうおう兄ちゃん。好き勝手くっちゃべってくれてっけどよ。別に俺等は助ける義理ねーんだぜ、あんな高飛車ビッチ」
寺坂だ。
他の子達が彼是考えている最中、彼は本能だけで返しているのだろう。
寺坂が動いたことで取巻きも動き出す。
「俺達への危害もチラつかせてるが烏間の先公やあのタコはそんな真似許さねーぜ。第一…」
ザッ
「ここで俺達にボコられるとかは考えなかったか誘拐犯?」
死神を取り囲んだ。
「不正解です寺坂君。それらは全部間違ってる」
ニッコリ笑って死神は言った。
「君達は自分達で思っている以上に彼女が好きだ。話し合っても見捨てるという結論は出せないだろうね」
自信満々にそう言い、
「そして人間が死神を刈り取る事などできはしない」
バッと
持ってきていた花を散らすと、その時に生じた隙で死神は姿を消した。
地図と一輪の花を置いて―――。