第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
放課後―――
「……。」
「―――夢宮さんってば!」
中村に声を掛けられてハッとするアリス。
「あ、何だっけ?」
「もうやっぱり聞いてなかったの?」
「うん―――。一寸、ね」
アリスは席を立った。
「先生もサッカー観に行ったことだし、私も帰るね」
「えっ!」
そう言って教室の扉から出ていった。
「待って!まだ聞きたいことあっ………あれ?」
「茅野?」
直ぐに追いかけた筈なのに。
「………居ない」
アリスの姿は既に無かった。
「まあ、良いよ。昼間の事は明日にでも問い詰めよう」
「そうだね」
中村達がニヤニヤしながら言う。
「それよりもビッチ先生、大丈夫かな」
「う~~ん。ケータイもつながんない」
話題が転換する。
矢田がケータイを弄りながら確認しているようだが、やはりイリーナには繋がらないようだ。
「まさか…こんなことでバイバイとか無いよな」
「そんな事はないよ。彼女にはまだやってもらう事がある」
「だよねーなんだかんだいたら楽しいもん」
「そう。君達と彼女の間には充分な絆が出来ている。それは下調べで確認済みだ。僕はそれを利用させてもらうだけ」
そういった人物は、バサッと音を立てて花束を置いた。
「「「!!?」」」
「……えっ……!」
「……。」
全員が驚く。
無理もない。
何時の間にか生徒ではない人物が何の違和感もなく混ざっていたのだから。
「僕は「死神」と呼ばれる殺し屋です。今から君達に授業をしたいと思います」
明らかに異常なこと。
「死神」は続ける。
「花はその美しさにより人間の警戒心を打ち消し、人の心を開きます。渚君、君達に言ったようにね。でも花が美しく芳しく進化してきた本来の目的は」
自律思考固定砲台こと、律の元に一通のメールが届く。
「律さん。送った画像を表示して」
「……。」
ブンッ
律が、自身の映っていた画面に指示された画像を表示した。
その画像は――
「虫をおびき寄せるためのものです」
手足を拘束された状態で気を失っているイリーナの姿だったのだ。
「……ビッチ先生!!?」
クラス全員が驚く。