第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「!?」
バッ!!
何かに反応して殺せんせーが飛び退く……が。
「重力操作」
視界に捉えてさえいれば、アリスの異能力の範囲内だ。
「にゅや!?」
急に身体に負荷が掛かり、地面に落下する。
「あらら。大丈夫?殺せんせー」
「……。」
ビターンと地面に張り付いている殺せんせーの直ぐ傍にアリスが着地する。
「ななな……何なんですか!?今のは!」
ガバッと起き上がってアリスに云った。
「何なんですかと云われても……それが私の『力』だよ」
「!」
「私は数多の異能力者の中でもチートに近い事で有名らしいから」
「異能力者……!」
殺せんせーはハッとする。
聞いたことはあります……摩訶不思議な力を持っている人達が居ることは…でもまさかこんな子供が……
「生まれつきか、或いは突然変異か。力の条件は未だによく判ってないんだけど私に限って云えば生れつき備わっていたの」
「……貴女が恐れを知らない理由は判りました。しかし、その『力』に頼っていてはそれが使えなくなった時、危険しか伴わない」
「百も承知だよ。だから私は『学生生活を送ったことが無い』んだよ」
「……。」
一般的な事が出来ない、或いは出来なかったことを示唆する発言に殺せんせーは言葉を失う。
しかし、淡々と。
アリスは云った。
「人体実験の材料にされたのに善の道を歩もうとしている貴方に理解してもらえるとは思ってないよ―――『死神』さん」
「!?」
殺せんせーが驚きの表情を作る。
「………その事は表沙汰になっていない筈ですけどねぇ」
「私は『元』情報屋。貴方の成り立ちを調べるくらい難しいことじゃないよ」
「……。」
「まあ、知ってどうこうしようと思ったわけじゃなくて只の興味本位なだけなんだけど……」
「?」
衣類についた土をパタパタと払いながらアリスの言葉を待つ。
「何でも万能に熟す、善い人って『元』悪人が多いのね」
ポツリと呟いた言葉は、殺せんせーにではなく。
まるで自分自身に言い聞かせるように響いた。
これで殺せんせーは漸く理解したのだ。
彼女は『善の道に進みたいと思っている』ことを。
アリスの頭を触手でポンっと叩く。
「?」
アリスが顔を上げた。