第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
放課後―――
「誕生日を祝う作戦?」
「そそ。ビッチ先生の」
「ふーん……」
生徒達は烏間とイリーナをくっつける計画とやらを実行しはじめていた。
アリスも買い出し班に混ざって、こうして出掛けていた。
「誕生日ねぇ。大人でも祝ってもらったら嬉しいものなのね」
「当たり前だよ!年齢なんか関係ないって」
アリスの呟きに茅野が答える。
「ふーん……」
「何?あんまり誕生日祝ってもらったこと無い派?」
その返事に、空かさずカルマが質問する。
「いや、私は一年の中で誕生日が一番嫌いな日だから分かんないだけ」
「……へぇー」
何かを悟ったのか。
カルマはこれ以上深くは訊かなかった。
「……ったってなぁ。ビッチ先生大概のプレゼントもらった事あるだろ」
「難しいねー」
「クラスのカンパは総額五千円。この額で…烏間先生からビッチ先生へ。大人から大人にふさわしいようなプレゼントは…」
そんな話をしていた、その時だった。
「やっぱりそうだ。ねぇ君達‼」
「!」
突然、声を掛けられて足を止める一同。
呼び止めたのは……一人の男性だ。
「その後大丈夫だったかい?ほら、おじいさんの足のケガの…」
「………………あ」
そう話しかけられて、漸く誰だったか思い出す。
「あの時救急車呼んでくれた花屋さん」
「……。」
渚達の言葉にピクリと反応するアリス。
「まぁ…なんとか。おわびしてタダ働きして許してもらいました」
「そっか。大事にならず良かったね」
笑顔で云う花屋。
そして直ぐに、自身の後ろに置いてある車の方を向く。
「それと今プレゼントが欲しいとか言ってたね。大人にあげるにふさわしい…」
「あ、はい…」
そう言って車から一輪の花を神崎に渡す。
「…あ」
「こんなのどう?」
「…なるほど花束かぁ」
茅野が笑顔で答える。
「ものの一週間で枯れるものに数千~数万円。ブランド物のバッグより実はずっと贅沢なんだ。人の心なんて色々なのにプレゼントなんて選び放題の現代なのに未だに花が第一線で通用するのは何故だと思う?」
花屋の演説が始まった。
食い入るように聞き入る一同…
否。
「心じゃないんだ。色や形が、香りが、そして儚さが人間の本能にピッタリとはまるからさ」
一人を除いて。